【SEO】URLパラメータとは:ページを正規化する3つの⽅法
あなたは、URLパラメータについてきちんと意識して運営できていますか︖
よくわからず、とりあえず初期設定をしてそのまま放置をしていると順位が上がらなかったり、Googleからペナルティを受けてしまったり、ということがよくあります。
今回はURLパラメータの基本的な知識と、検索エンジンから評価を受けやすくするための正規化の⽅法について紹介します。
URLパラメータとは
URLパラメータとは、URLの後ろにつく変数のことです。
例を挙げると、下記は元々のキャンペーンページURL(架空のサイトです)
https://exam.com/campaign
キャンペーンページのパラメータ付きURL(これはマイページのリンクからアクセスした、という意味です)
https://exam.com/campaign?from_page=mypage&from_block=carousel
といった具合で、「?」以降の
”?from_page=mypage&from_block=carousel”
がパラメータです。
パラメータがつくと同じページでもURLが異なるため『動的URL』といいます。
反対にパラメータがつかないURLは誰がどこからページを閲覧してもURLが変わらないため、『静的URL』といいます。
パラメータの種類
URLパラメータには2種類あります。ここではそれぞれの特徴や違いについてフォーカスしていきます。
アクティブパラメータ
アクセス経路やアクセスした⼈(やアカウント)によってページの内容が変化するのがアクティブパラメータです。
「あなたへのおすすめ」などが表⽰されるようなECサイトでよく使⽤されます。
アクティブパラメータを利⽤することで⼀⼈ひとりに合わせたコンテンツの表⽰が可能です。また、ECサイトでは膨⼤な商品量を個⼈に最適化しないと「欲しい商品になかなかめぐり会えない」とユーザー体験を損ねてしまいます。
その点でもアクティブパラメータを活⽤することで、「あのECサイトなら膨⼤な商品量から欲しい物がすぐ⾒つけられる」という結果に繋がりやすいです。
パッシブパラメータ
パッシブパラメータではURLパラメータの有無、またはその種類に関わらず、表⽰されるページの内容が変化しません。パッシブパラメータは主に情報収集に利⽤されます。
パッシブパラメータを付加すること
- オーガニック検索
- CPC広告
- メールマガジン
- アプリ
など、どの媒体から来たユーザーなのかを正確に把握できるのです。
かつてはURLリファラがこの役割を担っていました。しかし、昨今のサイトhttps化により、URLリファラでの追跡が困難なりました。
またWebブラウザ以外の流⼊(メールマガジン・スマホアプリなど)について把握できるのも、リファラと⽐較したパッシブパラメータの強みです。
SEOに有効なのは動的URL︖静的URL︖
SEOにおいて有利なURLは動的URLか静的URLか。アクティブパラメータかパッシブパラメータか。
結論としてはどれであっても検索エンジンにおける評価は変わりません。
ただし正規化が正しく⾏われていて重複ページが発⽣しておらず、かつインデックスにも問題がなければ、ということにはなります。そのため以前は「動的URLは⻑いからクロールの際に不利になる」と⾔われていましたが、現在では気にして置き換える必要はありません。
むしろ動的URLは無理に静的URLに置き換えない⽅がよいとすら⾔われています。
なお、動的URLも静的URLも評価は変わらないので、アクティブパラメータとパッシブパラメータについてもSEO上、優劣はありません。
不要なパラメータを正規化する⽅法
SEO上パラメータの有無は関係がないことがわかりました。⼤切なことは重複ページが発⽣していないことです。
ここからは重複ページを防ぐためのパラメータの正規化⽅法について解説します。
rel=”canonical”リンクタグによる対策
ページのヘッダーへの <link>タグの追加が⼿軽です。
リンクタグによりそのページが、「タグ内で指定した別のページ」との重複ページであることを、Googleをはじめとする検索エンジンに対して⽰せます。
上記例のページでいうなら次のようになります。
<link rel=”canonical” href=”https://exam.com/campaign”/>
rel=”canonical”リンクタグによる対策のメリット
- 重複したページの数に関係なく、すべての重複ページに対してタグを追記することでマッピング可能
- 検索エンジンはこのリンクタグでの正規化を最重要視している
rel=”canonical”リンクタグによる対策のデメリット
- すべてのページに追加が必要なため、規模の⼤きなサイトの場合維持が複雑になりやすい。
サイトマップによる対策
ページ数が多いサイトやECサイトなど、⼤規模なサイトで有効な⽅法です。通常サイトマップにはサイト上のすべてのページを記述して送信します。
しかし、正規化しないページが削除されたサイトマップを送信することで、正規化したいページの優先順位を相対的に上げられます。
サイトマップによる対策のメリット
- 各ページを触らなくてよいので正規ページの指定や管理が簡単
サイトマップによる対策のデメリット
- カノニカルを指定する場合に⽐べると、検索エンジンへの優先順位が低い
URLパラメータツールによる対策
※【注意︕】2020年1⽉現在、この機能はGoogle Search Consoleでドメインプロパティに登録したサイトでは使⽤できません。ドメインプロパティに登録していないサイトでは使⽤可能なので注意しましょう。
ドメインプロパティに登録していない⽅はこちらからどうぞ。
上記URLにアクセスすると、上のような画⾯になるのでプルダウンから任意のプロパティ(サイト)を選択します
。
パラメータを追加→パラメータ(?以降)を⼊⼒します。
「このパラメータで、ユーザーに表⽰されるページコンテンツが変化しますか︖」には
- アクティブパラメータなら「はい」
- パッシブパラメータなら「いいえ」
を選択しましょう。
この時アクティブパラメータなら
- Googlebotが決定
- すべてのURL=全動的URLがクロール対象に
- 値が指定されているURLのみ=⼀部の動的URLがクロール対象に
- クロールしない=静的URLのみクロール対象に
から選択することになります。設定を間違えるとインデックスして欲しいページもまとめてクロール対象から外してしまいますので、注意しましょう。
URLパラメータツールによる対策のメリット
- GUI操作になるのでわかりやすい
URLパラメータツールによる対策のデメリット
- そもそもこの機能を使えないパターンがある
正規化を上⼿に使って上位表⽰を⽬指そう
URLパラメータとは「URLの後ろ部分につく”?”以降の英数字の変数」でした。URLパラメータが付加されたURLを動的URLといい、URLパラメータがないURLを静的URLといいます。
動的URLは2種類
ユーザーや流⼊元によってページ内容が変わるパラメータをアクティブパラメータといい、ページの内容が変わらず解析に⽤いられるパラメータがパッシブパラメータです。
それぞれのSEO上の有利・不利について
- インデックスされていて
- コンテンツの重複がない
のであれば関係ありません。そのためコンテンツの重複が起こらないよう、URLの正規化をするのが重要です。
URLの正規化の⽅法は
- ページにrel=”canonical”リンクタグ追加
- サイトマップ調整
- Google Search ConsoleのURLパラメータツール
の3つです。
せっかくのサイトなのですからGoogleをはじめとする検索エンジンに正当に評価されたいですよね。URLパラメータについて基本を理解し、URLを正規化することで検索エンジンにきちんとアピールをしましょう。