コンテンツマーケティングでよくある疑問7選
コンテンツマーケティングで疑問に思われがちな7つの項⽬について解説します。コンテンツマーケティングは広く認知されてきたマーケティング⼿法ですが、反⾯、
- すぐに成果が出ない
- 継続するのが⼤変
- 定期的なメンテナンスが必要
などの⾯により、マーケティングが軌道に乗り始める前に頓挫してしまうパターンが⾮常に多いのが現状です。事前によくぶつかる疑問を知ることで、コンテンツマーケティングでの頓挫を避けましょう。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
そもそもコンテンツマーケティングは必要なのでしょうか。メリットとデメリットをおさらいしましょう。
コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングのメリットは
- イニシャルコストを安く抑えることが可能
- コンテンツが資産となる
- 検索エンジンから集客ができる
- 顧客のファン化がしやすい
- SNSとの相乗効果も狙える
の5つです。
コンテンツマーケティングは知識やノウハウをWebサイト上で提供するため、ブランディングにかなり強⼒に作⽤します。「〜ならこの会社」というように覚えてもらいやすいということです。
また、検索エンジンで集客を⾏うため、コンテンツマーケティングが軌道に乗れば⼤勢にアプローチでき売上にも⼤きく寄与します。
コンテンツマーケティングのデメリット
コンテンツマーケティングのデメリットは
- 成果が出るのに時間が掛かる
- コンテンツ制作の継続が困難
- 競合が増えて上位表⽰の難易度が上がっている
です。
アップロードしたコンテンツが検索エンジンに評価されて上位表⽰するまでは数ヶ⽉は掛かりますし、競合の強さやテーマによってはそもそも上位表⽰が困難なこともあります。
また、通常業務と並⾏するケースが⼤半なこともあり、「いつ報われるかわからない」状態でコンテンツを粛々と作り続けるのはなかなか厳しいものがあります。
コンテンツマーケティングでのKPI設定⽅法
コンテンツマーケティングではKPIを柔軟に変更していく必要があります。
初期段階
まず、コンテンツマーケティングを始めた段階ではコンテンツを安定した頻度で更新する必要があります。初期段階のKPIは更新頻度が妥当でしょう。
質を上げる段階
初期段階のKPIが達成されれば、コンテンツの質を追いかける段階となります。KPIをPVに切り替えましょう。
まずはページ単位での⽬標PVを設定し、⽬標PVに到達する記事が増えてくればサイト全体でのPVをKPIとします。もちろんPVでコンテンツの質を測りきることはできませんが、
PVが多い=検索エンジンに評価されている=検索ユーザーに評価されている
と判断できます。PVが伸びていくように検証と改善を繰り返しましょう。
売上を意識する段階
コンテンツマーケティングの最終の⽬標は売上を伸ばすことです。サイトのPVがある程度伸びてきたら、成約数や成約率をKPIにしましょう。
最終的に売りたい商品と発信しているコンテンツが異なる場合、読者と運営者の間で温度差が⽣じている場合もあります。そのような場合、お役⽴ちコンテンツページと成約ページの架け橋となるコンテンツを制作する必要があるなど、ここでの施策はより複雑になります。
コンテンツマーケティングでの更新頻度は?
コンテンツマーケティングでは「⻑く続けられる」更新頻度とすることが重要です。コンテンツマーケティングでの更新頻度は重要な要素。
もしコンテンツの質が同じである2つのサイトが競合している場合は、更新頻度の⾼いほうが検索エンジンから優遇されます。とはいえ、これは「コンテンツの質が同じだった場合」です。
多くのサイトは更新頻度を意識するあまり、コンテンツの質を疎かにされがちです。「市場の反応を⾒るために、8割完成でとりあえず世に出してみる」という⽅法は有効ですが、更新頻度のためにクオリティの低い記事を量産するのは避けましょう。
コンテンツマーケティングでは外注すべき?
コンテンツマーケティングを外注すべきかどうかは、
- 予算
- 必要なクオリティ
- 求める速度
などによって変わります。
記事制作を内製化した場合
記事コンテンツを内製化した場合の特徴としては
- 予算:低め
- クオリティ:⾼め
- 速度:遅め
と、とにかく質重視になりやすい傾向があります。
コンテンツの内容に対する知⾒が多いメリットがある反⾯、ほとんどの企業では通常業務の合間に記事作成を⾏うこととなります。そのため制作にかけられるリソースが少なく、更新頻度を⼀定に保つのはかなり難しいでしょう。
記事制作を外注した場合
記事制作を外注した場合、
- 予算:⾼い
- クオリティ:低め
- 速度:速い
と、スピード重視になリやすい傾向があります。
主な外注先となるWebマーケティング会社は、企画担当・執筆担当・編集担当などそれぞれ担当が分かれている場合がほとんど。記事に関わる⼈数も多いため記事の安定した更新が可能であり、また発注元会社の通常業務の邪魔をしません。反⾯コンテンツの質を担保しづらく、ときに担当者を悩ませます。
コンテンツマーケティングの費⽤はいくら?
コンテンツマーケティングで掛かる費⽤は、外注するのか内製するのかで⼤きく変わります。また、外注をどこの業者にどこまでを依頼するのかによっても⼤幅に異なります。
コンテンツマーケティングすべてを内製化した場合
コンテンツマーケティングすべてを内製化した場合の費⽤は、コンテンツ作成に関わった社員の給料分となります。
外注費としてはもちろん0円となりますが、⽉々
「社員の維持に掛かるコスト(円/⼈⽉)×コンテンツ制作の⼯数(⼈⽉)」
の費⽤が掛かるため、慣れない作業などで時間ばかり掛かってしまうなど、結果的にコストが⾼くついてしまうことも。
コンテンツマーケティングに外注を取り⼊れて進めた場合
外注を取り⼊れてコンテンツマーケティングを進めた場合は、外注した部分の外注費が掛かります。外注費は会社の規模やジャンルにもよりますが、⼀例を紹介します。
⾏程 | 費⽤(1記事あたり) |
---|---|
企画 | 3万円 |
執筆 | 3万円 |
補助コンテンツ | 1.5万円 |
校正、編集 | 2万円 |
CMS投稿 | 0.5万円 |
すべて外注した場合 | 10万円 |
上記はとある転職サイトでの例ですが、外注するWebマーケティング会社の規模によってはもっと掛かることもあります。コストをあまり掛けられない場合、外注は計画的に⾏ないましょう。
BtoBのコンテンツマーケティングはどうする?
BtoBのコンテンツマーケティングでも、BtoCのコンテンツマーケティングとやること⾃体はそう変わりません。
- 1.対象者のセグメントを切る
- 2.ターゲットを絞る
- 3.ターゲットリサーチ
- 4.コンテンツ制作
- 5.検証、改善
の流れはBtoBでもBtoCでも同じです。
とはいえ、BtoCと違い、BtoBで強調すべきは機能的価値です。BtoCでは機能的価値よりも情緒的価値によって物が売れることが多々あります。しかしBtoBでは「購⼊の理由が明⽂化できること」が⾮常に重要になってきます。
情緒的価値も訴えて担当者の気を惹きつつ、関係者が納得しやすいよう機能的価値もしっかり押し出しましょう。
効果の測り⽅
コンテンツマーケティングでの効果の検証は数字ベースで⾏ないましょう。
効果の検証が難しいのは、KPIを数字で決めていないことが原因であることが多いです。更新頻度にしてもPVにしても数字で⽬標を決めるとあとがスムーズ。もし達成しなかったときは数字を分解して分析しましょう。
更新頻度であればリソースを割けた⽇と割けなかった⽇を洗い出して確保する⽅法を考える、記事作成の⼯数を洗い出し、掛かる時間の圧縮⽅法を考える、などの⽅法があります。
また、PVであればページごとのPVを確認し、PVを獲得できたページとできなかったページの差を洗い出して、今後の記事作成やリライトに活かすという⽅法があります。結果が求められるコンテンツマーケティングだからこそ、きちんと振り返りましょう。