SEOに効果のあるコンテンツ改善施策3つの⽅法
ページの検索順位が思ったように上がらない時に⾒直すべき、SEOに効果的なサイト改善施策を紹介します。これらの改善を⾏うことで、あなたのページを検索ニーズに沿ったコンテンツとして、検索結果上位に表⽰される可能性が⾼くなります。
- キーワードの⾒直し
- コンテンツの⾒直し
- サイト構造の⾒直し
キーワード設定は適切か
記事の狙うキーワードを⾒直しましょう。キーワードの設定を⾒直すことで、ターゲットを明確にできたり、ライバルの少ないニッチを攻めることができたりといったメリットがあります。
1記事で狙えるテーマは基本的にひとつ
1記事で狙えるテーマは基本的にひとつです。SEOを狙ったコンテンツを作っていると、ひと記事の中で「集客の間⼝は広いほうがいいよね」といろいろなテーマを扱いがちです。しかしあれもこれもと扱ってしまうとGoogleなどの検索エンジンとしては、メインのテーマが何なのかわかりづらくなってしまうことがあります。
また検索ユーザーからしても
- タイトルにあれもこれもと詰め込まれている⾒出し
- 検索ユーザーが検索した内容にあった⾒出し
が並んでいるとき、後者のほうが「悩みを端的に解決してくれそう」とクリックしやすい傾向があります。ひと記事が複数のテーマを扱っている場合は記事を分けて、内部リンクでそれぞれの記事へ⾶ばすようにしましょう。
ビッグワードを狙うときはピラーページも検討する
ビッグワードを狙うときはピラーページにすることも有効です。ビッグワードの検索ニーズは⼈によって様々です。またGoogleをはじめ検索エンジンは検索ユーザーに再質問できません。
そのため検索エンジンとしては、「様々なユーザーの悩みを解決してくれそうな網羅性の⾼いコンテンツ」を上位表⽰させて検索ニーズを満たそうとする傾向があります。よってビッグワードを狙うときは網羅性の⾼いコンテンツを⽬指すとよいでしょう。
しかし様々な検索ニーズを想定してすべてをひと記事の中に詰め込んでは、⽂字数が膨⼤な記事となってしまい、結局何のページかわからなくなってしまうことがあります。そこでピラーページです。
ピラーページとは簡単に⾔うとまとめページのことです。ピラーとは柱を意味し、いわば⽊の⼤きな幹から先端の枝に葉に向かっていくようなページです。実際の枝葉の部分は別に深堀した記事を投稿しておいて、そこにリンクを⾶ばすような構成となります。
ビッグワードに対してはピラーページを作成することにより、SEOに強いコンテンツとなります。
コンテンツの中⾝は変えずキーワードだけ変更するのも有効
検索ボリュームやライバルサイト次第では、コンテンツの中⾝は変えずSEOキーワードだけ変更するのも⼿です。
たとえば「SEO対策」でコンテンツを作ってきたけど、どうにも上がらない。そんなときは「SEO施策」にSEOキーワードを切り替えてみるのも⼿かもしれません。
対策と施策は同じような⽂脈で使⽤されることが多いため、タイトル含め⽂中の「対策」を「施策」にごっそり置換してしまうのです。
検索ニーズに沿ったコンテンツになっているか
タイトル含め記事の中⾝が検索ニーズに沿っているかどうかについて検証しましょう。
4つの検索クエリを意識した構成とする
Googleが「すべてのマーケティング担当者が知っておくべき4つの新しい瞬間」という資料の中で、「⼈が検索を⾏うときのすべてのニーズは4つに分けられる」と⾔っています。
- Knowクエリ(知りたい)
- Doクエリ(したい)
- Goクエリ(いきたい)
- Buyクエリ(買いたい)
すべての記事をこの4つに分けて作成することで、より検索ニーズに沿ったコンテンツとしやすくなります。以下に4つのクエリごとの書き⽅を簡単に説明します。
Knowクエリ
「SEOとは」や「〇〇祭り期間」など知った上で何かをしようというものが無いものをKnowクエリといいます。Knowクエリの書き⽅は「PREP法」が基本となります。
- P︓Point(まとめ)
- R︓Reason(理由)
- E︓Example(例、クエリによっては根拠)
- P︓Point(まとめ)
上記内容でコンテンツを構成する⽅法です。よく「〇〇って□□ですよね〜」という共感から⼊る記事が多いですが不要です。端的に説明することが重要です。
Doクエリ
「サイトマップ作成⽅法」や「⽌⾎⽅法」などその記事を読んだ上で具体的に「〜したい」というクエリがDoクエリです。Doクエリ記事の基本構成は以下のとおりです。
- やり⽅の説明
- やり⽅のメリットなど。やり⽅が複数の場合はそれぞれの特徴の説明
- やり⽅のデメリットやコスト、そのやり⽅をとらないときの代替案
Doクエリの記事で⼤切なことは、⼀番はじめにやり⽅の説明をもってくるということ。とくに「⽌⾎⽅法」などは顕著ですが、「⽌⾎⽅法」で検索しているときは、検索している本⼈もしくは近くの⼈がたった今流⾎しています。そんなときに「⽌⾎ってよくわかりませんよね」などという共感、もしくは「そもそも⽌⾎とは」という無駄な説明は不要です。やり⽅から記述していきましょう。
Goクエリ
「SEOセミナー⼤阪」「映画館渋⾕」など場所に関するクエリがGoクエリです。Goクエリ記事の基本構成は下記の通りです。
- ⾏くことのメリットや⾏き先の選び⽅・特徴
- ⾏き先情報の⽐較やランキングなど(基本情報や⼝コミなどもここで紹介)
- ⾏くことのデメリットなど
重要なことは候補を複数紹介し、検索ユーザーが意思決定するのに必要な情報(営業時間や交通経路、カード利⽤の可否など)をしっかり掲載し、検索ユーザーの選択の⼿助けをすること。そのため、ある程度の網羅性が求められます。
Buyクエリ
「スマートスピーカー⽐較」「コーヒーメーカーおすすめ」など、購⼊をゴールとしたクエリがBuyクエリです。購⼊をサポートするのが記事の⽬的となるので、Buyクエリ記事の基本構成は下記の通りです。
- 商品の選び⽅・特徴・傾向をまとめる
- 商品情報の⽐較、ランキング、ラインナップなど(基本情報や⼝コミなどもここで紹介)
- 商品購⼊のデメリットやコスト、商品を買わない場合の代替案を提⽰
メインコンテンツとなる商品⽐較ももちろん重要なのですが、前半の商品の選び⽅や最後の商品を買わない場合の代わりの案の提⽰をしっかりと⾏うことも重要です。メインコンテンツ以外も作り込むことにより、検索ユーザーからの信頼を得ることができます。信頼を得られると商品の購⼊率が上がり、検索順位も上がります。
キーワードはタイトルのなるべく左に
キーワードはタイトルのなるべく左に寄せましょう。理由は以下2点です。
- 検索結果には30字前後しか表⽰されない
- 検索ユーザーの実際のアイポイントからタイトルのはじめの⽅しか⾒ない
実際にあなたが本屋で本を選ぶとき、背表紙のはじめの部分だけをザーッと流し⾒して「⾃分にあった本かどうか」を判断していることが多いのではないでしょうか。⻑いタイトルの右側にSEOキーワードが⼊ってしまっている場合などは特に、検索ユーザーにはSEOキーワードが⾒えていないこともありますので変更しましょう。
⽂字数が多ければSEOに効果的というものではない
⽂字数が多ければSEOに効果的というものではありません。以前には⻑⽂SEOと呼ばれる「〜100選」のような企画で何万⽂字と書かれたコンテンツが上位表⽰された時代もありました。しかしユーザーの検索⾏動が重要視されている現在、⽂字数⾃体は⼤した効果を持ちません。
もう少し具体的に⾔うと外注のライターを雇うときに発⽣しがちですが、2000字以内で完結に書けてしまう記事に「3000字以上で納品すること」などとしてしまうと、結果的に無駄に⽔増しされたコンテンツをアップロードすることになっていまいます。
しかし検索ユーザーが求めているのは「簡潔に検索ニーズを解決してくれるコンテンツ」。検索ニーズがほぼ明らかな3語クエリやロングテールキーワードでは、意識的に必要⼗分なボリュームとしましょう。
反対に検索ニーズが多様な1語クエリやビッグワードは様々なユーザーの検索ニーズを満たせるような「最⼤公約数的な」網羅性を意識したコンテンツにすることが重要です。とはいえ内容として網羅している必要があるのであって、⽂字数が先に来るわけではないことを覚えてきましょう。
サイト構造を最適化する
ここまではコンテンツについて述べてきましたが、サイト構造の最適化もSEOには重要です。
内部リンクで⽬的の記事への導線を増やす
まずは内部リンクで他の記事への導線を増やしましょう。WordPressを利⽤していると、記事投稿をすれば⾃動的に関連記事などで内部リンクは⾶ばせる形にはなっています。
しかし実際SEOに重要なのは「活きた内部リンク」つまりトラフィックのある内部リンクです。そのためただの「関連記事」や「最近の投稿」などで内部リンクがつながっているだけでは不⼗分です。
「読者はもう少しこの部分を深堀りした内容が読みたいかな」や「このキーワードの次はこの内容を検索するはず」といった検索ユーザーの⾏動を先回りするような形で内部リンクを貼ることで回遊率をぐっと上げることができ、結果的にはSEOに効果が出てきます。
2クリックでどの記事にもアクセスできるのが理想
どのページにいたとしても、2クリックでどの記事にもアクセスできるようなサイト構成が理想です。とはいえ「そんなこと⾔っても記事数が多いから現実難しいよ︕」という⽅も多いいと思います。
確かにページ数が増えてくると
「トップページ→カテゴリページ→記事」
という構成としてもカテゴリページが何ページにも渡ってしまいます。そこで上記で説明したピラーページを活⽤しましょう。ページ同⼠で親⼦の関係を作り、ピラーページをサイドバー、もしくは上部のメニューに固定しておくことで
「ライティングしたページ→まとめページ→知りたい⼈のみ詳細ページへ」
という流れができるので、内部リンクのクリック率がかなり上昇します。
関連記事を表⽰してくれるプラグイン
Yet Another Related Posts Plugin(YARPP)
できるだけ少ないクリック数で記事にたどり着つかせるために、Yet Another Related Posts Plugin(YARPP)というプラグインを利⽤する⽅法もあります。WordPressを利⽤しているのであれば、こちらのプラグインを活⽤することで関連記事を表⽰されることが可能になります。関連記事の紐づけの設定や、表⽰⽅法もサムネイルやリストなど選択できるため、ぜひ活⽤してみください。
SEOはGoogleの描く検索の未来に寄り添うこと
- キーワードの設定を⾒直す
- コンテンツを⾒直す
- サイト構造を⾒直す
SEOで思ったような効果が出ないとき、これらの3つを試してみましょう。今回紹介したサイト改善の⽅法は細かい⼩⼿先のテクニックではなく、検索ユーザーの利便性を最優先したものばかりとなっています。
これらはGoogleが設⽴当初から掲げている「Googleが掲げる10の事実」の⼀番に書かれている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」に則ったものです。つまりSEOの流れが多少変化してもここに書かれていることは陳腐化しづらいものばかり。すべて実⾏するのは⼤変ですが、じっくり腰を据えて取り組んでいきましょう。