【2020】Webサイトを監査および解析するためのベスト解析ツール
皆さんは解析ツールを有効に活⽤できているでしょうか?Webサイトの運営者にとって、SEO対策を有利に進めるために解析ツールは頼もしい存在です。
検索エンジンを利⽤するユーザーにとって正確な情報を提供し、利便性を向上させるために、検索エンジンは⽇々進化を続けています。ときには検索アルゴリズムの更新がされることも珍しくなく、該当するキーワードの検索順位が変動したり、⼤きく下落してしまうことも。
検索アルゴリズムを微調整するたびに、より関連性の⾼い検索結果に⼀歩近づくのは間違いないのですが、時には⾃社のWebサイトやブログが影響してしまうことも少なくありません。
今回ご紹介する解析ツールは、Googleが重要と考えるサイトの要素やSEOに特化させることはもちろん、オーガニック検索戦略にとっても重要なので、ぜひSEO対策の⼀環として参考にしていただければと思います。
HubSpotの「ウェブサイトグレーダー」
2007年、HubSpotはWebsite Grader(ウェブサイトグレーダー)と呼ばれるツールをリリースしました。「サイトの格付けをしてくれる」サービスで、運営しているWebサイトと検索エンジンを最適化するために役⽴ちます。
ウェブサイトグレーダーは、個別評価を実施する無料のオンラインツールです。これを使えば誰でも無料でウェブサイトの個別評価を実施することが可能です。
具体的な評価項⽬はパフォーマンス、モバイル、SEO、セキュリティといった項⽬を評価することが出来ます。⾃⾝が運営しているWebサイトやブログの評価がどれぐらいなのか気になる⽅は多いのではないでしょうか。ウェブサイトグレーダーを使⽤することで、下記の個別評価を⾏うことが可能です。
ウェブサイトグレーダーで分析できること
パフォーマンスの分析
パフォーマンスの分析では、Webサイトのページサイズ、ページリクエスト、ページの表⽰速度等を分析します。分析画⾯にある「READMORE」をクリックすると、各項⽬の概要を説明したコンテンツに移⾏します。
モバイルの分析
モバイルの分析では、レスポンシブに対応しているか、ビューポートの設定に関してなど、Webサイトがモバイル端末に最適かどうかを確認出来ます。
SEOの分析
SEOの分析では、検索ユーザーとクローラーボットの双⽅において、あなたのWebサイトやブログが⾒つけやすいかどうかを評価出来ます。評価項⽬はメタディスクリプション、ページタイトル、⾒出し、サイトマップなど。
セキュリティの分析
セキュリティの分析では、Webサイト上のSSL証明書などを探します。連絡先情報の送信に対して安全であることをユーザーに証明する⽅法として役⽴ちます。
現在ではほとんどのサイトがSSL対応をしていますが、なかにはまだ⾮対応のサイトも数多く存在しています。検索アルゴリズムのアップデートによって、SSL対応か否かは少なからず検索順位に影響を及ぼす要素であり、Googleも常時SSL化を強く推奨しています。
ウェブサイトグレーダーの利⽤に必要なのは、WebサイトのURLと電⼦メールアドレスだけです。情報を⼊⼒するだけで、スコア(1〜100)と数秒で詳細なレポートが得られるので、無料で気軽に利⽤出来る実⽤的な解析ツールとなっています。
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
おそらく、GoogleがあなたのWebサイトをどのように判断をするのかを理解する最良の⽅法は、Googleに尋ねることです。Googleが提供しているグーグルサーチコンソールは、Google検索の基礎を理解する初⼼者向けの解析ツールです。
たとえば、グーグルサーチコンソールの機能の1つであるURL検査を使⽤すると、ページのインデックス状況、クローラーが巡回した日時、Googleに認識されているURLが確認できたり、他にも様々な情報を見ることができます。これは、SEOのパフォーマンスが低い場合のトラブルシューティングに不可⽋です。
問題のページを変更して、より良い結果を得るのに役⽴ち、サイトがハッキングされたと思われる場合に問題のあるコードを特定するのにも役⽴ちます。
Page Speed Insights(ページスピードインサイト)
グーグルサーチコンソールのもう1つの優れた機能はPage Speed Insights(ページスピードインサイト)です。このSEOツールは、デスクトップとモバイルの両⽅に対応しており、それぞれのパフォーマンスと最適化するための⽅法を調べることが出来ます。
昨今ではスマートフォンの普及により、ユーザー数はデスクトップを遥かに上回り、モバイル時のページ速度がますます重要になっています。
ページスピードインサイトでは、1〜100の範囲内でスコアを採点します。スコアが⼤きいほどパフォーマンスが良好といえます。80以上であればそのスコアは良好で、79〜60では中程度。59〜0では低いスコアということになります。
SEMrush
SEMrushは、⽶国のSemrush Inc.という会社が運営しているツールで、全世界で400万ユーザーが愛⽤し、2019年に⽇本語対応となっています。SEMrushでは対象ドメイン全体および特定のページのパフォーマンスを調べることが出来ます。
オーガニックサーチ
オーガニックサーチでは対象ドメインの1位〜20位までのオーガニックキーワードを調べることが出来ます。運営しているWebサイトやブログがどれくらいの順位に⼊っているのかを⼀⽬で確認することが可能です。
また、キーワードツールの代表格であるGoogle Adwordsのように、検索順位、ボリューム数、トレンドといったキーワードに関する調査も可能です。
サイト診断
サイト内部施策の分析として、サイト診断を詳細に⾏うことができます。SEO対策において「どのページやコンテンツが問題なのか」さらに、「どのように修正をすべきか」を具体的にアドバイスしてくれます。各エラー画⾯ではどのページがなぜSEO対策上問題なのかを指摘し、さらにどのように修正すべきかアドバイスしてくれます。
キーワードマジックツール
200万以上のキーワードをカテゴリーごとに分類し、検索ボリュームや競合性、推定クリック単価から、適切なキーワードなどを分析することが出来ます。気になったキーワードは「キーワードアナライザー」に登録することで、より詳細なキーワードを分析することができます。
アドヒストリー
競合Webサイトのリスティング広告出稿履歴や予算を分析することが可能です。具体的には調査対象のドメインが、どんなキーワードでリスティング広告を出稿したのか、出稿した時期についても分析することが出来ます。また、推定CPCとトラフィック数を知ることができるので、予算の規模まで把握することが可能です。
その他にも、グーグルサーチコンソールと提携出来る「バックリンク診断」や、⾃社や競合サイトの検索順位を⽇々追跡可能な「ポジショントラッキング」など、上記で紹介した以外にも、SEMrushには28もの標準機能が備わっています。
解析ツールで、より効果的なSEO対策への近道へ
以上がWebサイトを監査および解析するためのベスト解析ツールについてのご紹介でした。効果的なSEO対策を⾏うには、解析ツールが⾮常に役⽴ちます。
SEOには即効性がなく、効果や結果が出るまでに時間を要することがほとんどです。上記でご紹介したツール以外にも、さまざまな解析ツールが存在しますが、解析ツールを使⽤することでSEO対策として結果が出るわけではなく、解析ツールを使用しながら考え、実施する施策を決定することでSEO対策として活⽤することが出来ます。
まずは解析ツールを使⽤して「何を知りたいのか」「どこを改善したいか」を考えたうえで、解析ツールを導⼊し、Webサイトの改善やSEO対策として活⽤していきましょう。